土浦の観光名所「土浦まちかど蔵」にあるレンガ蔵喫茶「蔵」(土浦市中央1、TEL 029-822-0081)が6月30日、東日本大震災で損壊した建物の修復と補修工事を終え営業を再開した。
同所は旧水戸街道沿いの江戸時代後期から明治時代初期に建造された蔵が並ぶ地域で、土浦の観光拠点施設としての役割を担ってきた。レンガ蔵は1892(明治25)年に砂糖問屋だった商家が建築したとされる。
10年前に市に寄付され喫茶室として地元の人々に愛されてきたが、昨年の東日本大震災で大きな被害を受け一時は崩壊の恐れもあるとして同市では解体も検討。市民から貴重な歴史的建造物の保存を望む声が多く寄せられ、修復可否の調査を経て昨年11月から修復工事が進められてきた。
営業再開後、来店した土浦市在住の女性客は「室内の雰囲気を壊さないよう修復してあるので、従来のレトロな雰囲気がそのまま残っていてうれしい。地元の人だけでなく観光客の人にも利用してもらい、どんどんにぎわってほしい」と話す。
メニューは、チキンライス、ボロネーゼ、ドライカレー(各サラダ付き)のほか、ご当地カレー(以上500円)など。飲み物やデザートも豊富にそろえる。
営業時間は10時~18 時。