つくばエクスプレス・つくば駅構内の地元特産品・名産品販売店「つくばの良い品」(つくば市つくば市吾妻2、TEL 029-859-4147)で12月4日、「福来(ふくれ)みかん酒」の先行販売が始まった。
筑波山周辺で見られる「福来みかん」は直径3センチほどの小さなミカンで、昔から民家の庭木として花や実が愛されてきた。
皮は筑波山特産の七味唐辛子の材料などで利用されていたが、実自体の加工品などへの活用は少なく、つくばふるさと地域協議会などが、「何とか筑波の特産品としてミカンを活用できないか」と企画してきた。
同商品、筑波山のふもとにある酒蔵「稲葉酒造場」が製造に協力して完成した。酒の中に用いるミカンはミカン生産農家のものではなく、通称「つくば道」と呼ばれる筑波山神社に至る道沿いの家々でなるミカンを使用。
「さわやかな味わいに仕上がった果実酒。つくばに来た方の土産物の一つとして定着させたい」と「つくば良い品」スタッフの石島繁さん。飯島功光さんも「『福来みかん』は名前も縁起が良い。筑波山ではこのミカンの植樹にも努めている。愛らしさやおいしさを多くの人に知っていただきたい」と話す。
内容量は300ミリリットルで、価格は850円。