筑波大の次世代がん治療研究、エキスポセンターで展示

つくばエキスポセンターで展示されている次世代がん治療「BNCT」の研究展示

つくばエキスポセンターで展示されている次世代がん治療「BNCT」の研究展示

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 つくばエキスポセンター(つくば市吾妻2)で現在、筑波大が研究を進めている次世代がん治療「ホウ素中性子捕捉療法(BNCT)」の研究開発が展示されている。

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 同研究は、手術や従来の放射線では治療することが難しいがんに対して有効な新しいがん治療として注目を集めている。身体への負担が少なく、細胞単位にピンポイントで効果が出るのも従来のがん治療とは大きく異なる特徴だという。

 装置は原子炉を使わない加速器を使ったもので、安全、簡便、コンパクトと、病院内へ設置しやすい点も医療関係者の関心を高めている。

 同研究の発表元である筑波大学の陽子線医学利用研究センターでは30年前から陽子線治療研究を続けてきており、BNCTの研究においては世界をリードしているが、先進医療の承認が得られていないので、研究以外での治療にはまだ使用できない状況。

 2013年の装置完成、2015年の臨床研究開始を目指し、他の研究機関や茨城県と共同で研究を継続している。

 企画を担当した小林弘幸さんは「エキスポセンターで医療系の研究展示をすることはこれまで無かった。健康は誰しも気になる分野でもあるし、今回の研究内容も科学技術の粋を集めたもの。よりたくさんの人が興味を持ってくれるよう期待したい」と話す。

 開館時間は9時50分~17時。入館料は、大人=400円、子ども(4歳~高校生)=200円。3月17日まで。

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