筑波ハム(つくば市平塚、TEL 029-856-1953)は4月23日から、遺伝子診断技術を使って開発した新ブランド「つくば豚」の販売を開始した。
豚は同じ環境で育てても、うま味の元とされる脂肪含有量にバラツキが出ることから、肉質や加工品の質にも差が出てしまうことがあった。
今回の開発では、脂肪含有量が高い豚にだけに存在する特有の遺伝子を発見。遺伝子診断は親豚の毛1本で可能なことから、この遺伝子を持つ親豚同士を選別して交配。そうすることにより脂肪含有量が安定し、肉質にバラツキがない「つくば豚」が誕生した。
同社の中野正吾会長は「お客さんを裏切らない、当たり外れのない柔らかくておいしい豚肉を販売したいという夢が実現した。うま味の違いを感じてほしい」と話す。