筑波山麓の「田井ミュージアム」（つくば市神郡）で11月10日・11日、「秋の芸術祭」が開催される。

　同所を拠点に知的ハンディキャップのある人たちと共同生活しながら、有機農業、創作楽器を用いた舞踊、アートなど、感性に根差した表現活動に取り組む「自然生（じねんじょ）クラブ」が主催する。

　アトリエスペースでは同クラブを代表する画家、赤木主悦（ちから）さんの作品を展示。シアタースペースでは、ゲスト出演する「東北大学ブルーグラス同好会」「ザ・ハムモンズ」とともに自然生クラブのメンバーが舞と太鼓を披露する。ダンスワークショップと太鼓ワークショップなどの参加型イベントも予定する。

　期間中、併設されたカフェ＆菓子工房「ソレイユ」も営業。無農薬で栽培した野菜、米を直売する「楽市」も開く。カフェで提供するメニューは、同クラブ産有機野菜を使ったランチと手作りケーキ、自家焙煎（ばいせん）コーヒーなど。「楽市」では黒米、赤米、自家製みそなども直売する。

　同クラブの柳瀬敬さんは「管理された日常生活から抜け出して、自然の中で自由で豊かなアートの世界に触れてみませんか」と参加を呼び掛ける。「今年はクリの渋皮煮が絶品。カフェで山の味覚を味わっていただければ」とも。

　イベントの開催時間は、アトリエ＝10時～16時、シアター（11日）＝13時30分～15時30分、カフェ＝11時～16時、楽市＝10時～。入場料は、アトリエ＝200円、シアター＝500円。