4月の科学技術週間を楽しむイベント「勝手に科学技術週間」が現在、つくばセンタービル(つくば市吾妻1)で開催されている。研究機関などのポスター展示とユーチューブでのライブ配信を主に行う。
市内の研究機関等の有志による同イベント。研究所が集積するつくばでは、文部科学省が推進する「科学技術週間」に合わせ、各研究機関で施設の一般公開などを行う。今年は新型コロナウイルスの影響で軒並み中止や延期となった。「一般の人にも科学に触れてもらえるせっかくの機会が無くなるのは悔しい。できないなら自分たちでやろう」と、高エネルギー加速器研究機構(KEK)の広報である高橋将太さんが発起人となって企画した。4月18日、19日にはユーチューブでのライブ配信を行う。「内容はあまり決めていないが、緩くサイエンスについて話す時間になれば」と高橋さん。
高橋さんは「急な発案だったが、機関を横断してさまざまな人に協力してもらえた」と言う。同ビル内にあるコワーキングスペース「up Tsukuba」の壁にポスター展示を行う。KEK、筑波大学、筑波大学発ベンチャーのサナテックシードの3組が協力し、合計12枚のポスターが集まった。筑波大、サナテックシードは今回のためにポスターを作製。筑波大の森本行人さんは「せっかく作ったパネルなので、他の場所の壁などにも巡回していきたい」と意気込む。筑波大URAの森本行人さんは「筑波大学では、学際的な研究活動をするグループをリサーチユニットとして認定する制度がある。新規に認定された17組を紹介するためにパネルにした」と言い、「時代の先端となる研究を紹介している。ここからスタートして、学内外でもキャラバン展示していきたい」と意気込む。
高橋さんは「ビルに来たついでにポスター展示を楽しんでもらえれば」と呼び掛ける。「今の状況だと人を集めることは難しいことは理解している。無理に来てもらわなくてもいいようにライブ配信も用意した」とも。
今月19日まで。