アートスクール「MONGATA ART SCHOOL(モンガータアートスクール)」(つくば市さくらの森)が12月1日、開校する。
12月レッスン「クリスマスツリーと景色を作ろう!」(写真提供=MONGATA ART SCHOOL)
同校代表の藤岡優朱さんは岡山県立大学デザイン学部卒業後、都内でパッケージ関連会社に勤務。つくば市に移住し同スクールを開設した。藤岡さんによると、つくばで暮らす中で「子どもの多さ」と「学びへの関心の高さ」を感じたという。「習い事や体験の機会を尊重し、子どもの『やってみたい』を後押しする家庭が多く、経験を重視する教育文化が根付いている。この街には美的感性や創造性を育む教育が自然に受け入れられる雰囲気がある」と話す。
つくば市での開校について、藤岡さんは「研究学園都市であるつくば市は、知識を深める学びの場や、スポーツを通じて体を育む場が多くある一方で、『感性』や『創造力』を伸ばすことに特化した場はまだ多くない。今後、ますます自ら課題を見つけ、未来をつくる力が求められるはず」と話す。
基礎クラスでは、毎月変えるテーマに沿って子どもたちが自分なりの目標を決めてものづくりに取り組む。技術クラスでは、デッサンなど専門的な表現力を身につける事を目標に取り組む。制作、鑑賞、振り返りのプロセスの中で「自分で考え、選び、言葉にし、つくる力を育む」という。
12月1日から、開校を記念し、年長~中学生対象の基礎クラス「クリスマスリースを作ろう!」と小学5年~高校生対象の技術クラス「パンダのぬいぐるみデッサン」の無料体験会を開く。所要時間は90分。体験会で作るクリスマスリースは、身近な素材を主役に使う。藤岡さんは「制作を通して、子どもたちは『工夫次第でまったく違うものになる』という視点の変化や、素材と向き合う中で生まれる発見、ひらめきを体験できる」と話す。
制作中は講師が答えを与えるのではなく「どんな形にしたい?」「どうしてその色を選んだの?」と問いかけながら進めるという。「完成するころには作品だけでなく、考え方のプロセスにも変化が生まれていることが多い」と藤岡さん。
体験会(予約制)は、土曜14時30分~16時を専用枠とし、状況に応じて日曜にも行う。2026年4月には「オートマタ(からくり装置)」のレッスンと体験会を行う予定。
藤岡さんは 「教室では『上手に描ける子、作れる子』だけの場ではなく、自分の世界をじっくり掘り進めるタイプの子や、学校のような大人数の場が苦手な子、評価軸のある場で緊張してしまう子にとって安心できる居場所になりたい。子どもたちの『つくりたい気持ち』に寄り添い、未来を切り開く感性と創造力を育てる場を、つくばから届けていきたい」と意気込む。