つくば市は現在、契約したオーナーが農作物の収穫などができる「農作物オーナー」を募集している。
同制度は、申込者が各農園の所定の区画のオーナーとなり、区画から採れる作物を自由に収穫できるもの。参加農園は11農園。普段の手入れは農家が行うが、種まきや収穫など、オーナー自身も農作業を体験したり、収穫祭での交流を楽しんだりする。
農作物はさまざまで、米・サツマイモ・大根などの野菜、ブルーベリー・リンゴ・カキなどの果樹、そのほかバラの切り花や、大豆栽培、みそ作りなど。天候などの事情で十分な収穫がなかった場合も、最低保証を受け取ることができる。
例えば、野菜7種類のオーナーを募集する久松農園の場合、トウモロコシ20本、大根10本、カブ40個、ニンジン20本、タマネギ30個、ホウレンソウ10束、小松菜10束が最低保証される。バラの切り花オーナーを募集する「サワベバラ園」では、年間で100本以上のバラを最低保証する。各農園では、イベントや交流なども計画する。
2006年度に3メニュー、40口のオーナーで始まった同制度は、2010年度で5回目の募集となる。昨年度は12メニュー、170口の申し込みがあった。
事業を担当する同市農業課の蓬田裕一さんは「市内に限らず誰でもオーナーの申し込みができる。普段の手入れは農家が行うが、ともに農作業を楽しめる方を募集している。人気のある制度などで早めに申し込んでいただければ」と話す。
料金は1口=1万円~1万5,000円。申し込み・問い合わせは農業課まで。募集受け付けは2月22日まで。