看護専門学校「土浦看護専門学校(仮称)」(土浦市、TEL 029-850-3033)が現在、来春の開校に向けて準備を進めている。
同校は3年課程と2年課程の2コースがあり、2年課程コースは県南県西地域の看護学校では初となる、准看護士の有資格者を対象としたコース。同校設立準備室の茅場武史さんは「これまで准看護士が正看護師の資格を得る学校へ通うには、県南寄りの地域からだと距離的に難があった。距離の問題で諦めていた方も、この機会に資格取得を目指してもらいたい」と話す。
現在、開校予定地で校舎建設の準備を進めている。並行して入学者も募集しており、入学希望者からの問い合わせも多いという。
同校を運営するのは、つくばエリアで病院や老人福祉施設などの運営をする「桜水会」(つくば市大角豆)で、理事長の桜井一男さんが同校の校長に就任する予定。
桜井さんは「長年医療福祉に携わる者として地域に育ててもらってきた。この学校がきっかけになり、地域の皆さんへの恩返しができれば。資格取得を目指す人、看護師不足に悩む施設、それぞれ人たちの手助けができれば」と話す。
「現場ですぐに活躍できるような人を育成したい。知性以上に仁徳が必要な分野なので、入学試験では面接を重要視する予定。医療技術がどんなに進歩しても、人対人の関係は変わらない。この学校で、知識や技術と共に、本当の優しさを理解できる看護師になってもらいたい」とも。