かすみがうらの梨農園、栄養学専攻の学生とコラボし商品開発

「フルーツランド外塚農園」で採れた梨

「フルーツランド外塚農園」で採れた梨

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 かすみがうら市の梨農園「フルーツランド外塚農園」で9月、栄養学を学ぶ学生たちとの共同で商品を開発するプロジェクトが動き出した。

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 シーズン以外での梨需要を高めることを狙い、同園代表の外塚憲一さんが、つくばの農業支援企業「ウエルシード」に相談をしたのがきっかけで立ち上がった同企画。ウエルシードの若手社員や県内の大学で栄養学を学ぶ学生などが集まり、農作業を通しながら商品開発に取り組んできた。

 外塚さんは「茨城の梨生産量は千葉県に次ぐ全国2位。その割には加工品などが少なく、シーズン以外での販売は控えめだった。生産者の高齢化も進み担い手も少なくなってきている現状を変えたいと思い相談を持ち掛けた」と振り返る。

 「参加してくれている学生さんたちも、座学では学べない部分を知れて喜んでくれている。栄養学や工夫調理の専門知識はありがたく、こちらも勉強になる。商品もようやく形になった段階だが、大きな一歩。これからも双方で協力し合って継続していければ」とも。

 企画に協力している学生が通う茨城キリスト教大学(日立市)では、11月3日に開催される学園祭で今回開発された梨商品を特別に販売する予定。

 外塚さんは「学校の好意で、貴重な場を設けてもらった。まずは商品の反応は気になるが、まずは若い人たちにも茨城の梨に興味を持ってもらいたい」と話す。

 学園祭は10時から。学園祭での反応を見ながら、今後は本格的な6次産業化に向けて企画を進めていく。

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