つくばのカフェレストラン「インカローズ」（つくば市東新井）で5月19日、「茨城の若手生産者を応援しよう！」と題したイベント昼食会が開催され、参加者50人がシェフこだわりの野菜料理を楽しんだ。

先ほどまで食べていた料理に使われた野菜を生産者と触れ合いながら購入する参加者

　インカローズの副料理長である田邉仁さんと、以前つくば市に住んでいたシニア野菜ソムリエの西村有加さんが企画した同企画。県内の若手生産者が作った新鮮な野菜を、野菜ソムリエとシェフがこだわりの料理に仕上げる。野菜ソムリエでもあり、県内で農業支援事業を展開するウエルシードの塙久美子さんも企画に加わり、若手生産者8組が集まった。

　生産者と野菜ソムリエによる野菜トークを聞きながら、参加者は野菜がたっぷりと使われた当日限りの特別コースを楽しんだ。

　イベントは、昼食会である「スペシャルランチ」と、料理に使われた野菜を実際に購入できる「マルシェ（直売会）」の2部で構成。昼食後は生産者とじかに触れ合いながら買い物を楽しむ光景が見られた。

　同企画を担当した塙さんは「ただの食事会や、野菜の紹介で終わらせたくなかった。質の良い野菜を作っていても、大手農園と違ってうまく消費者にPRできない生産者も多い。今回のイベントのように、プロ目線での野菜の紹介と実食、購入の場を設け、消費者とじかに触れ合えるのはとてもいい機会。これをきっかけに茨城野菜のファンになってもらい、次につながる具体的なアクションを起こしてもらえれば」と話す。