茨城県立筑波高校(つくば市北条)で1月16日・17日、「第42回百人一首大会」が開かれた。
同校では、筑波山を詠んだ小倉百人一首の歌があることにちなみ、毎年百人一首大会を開催している。行事を通して生徒の国語表現力が向上することと古典学習への意欲を高めるのが目的だ。特に近年は、クラス代表戦に加えて全校生徒が一堂に会して「百人一首カルタ取り大会」や「百人一首○×クイズ」を併せて実施するようになり、学校やクラス全体でこの行事に取り組むようになっているという。
大会2日目の17日、生徒は体育館に集まり筑波大歌留多部による百人一首競技かるたの実演を見学した。その後、紫峰館でクラス代表による個人戦と団体戦の決勝戦と3位決定戦が行われた。会場は緊張した空気に包まれ、句が読まれ始めるとすぐに札をとる音が響くハイレベルな戦いが繰り広げられた。体育館では、クラス代表以外の選手と招待された筑波小学校の児童が、大判の札を使っての百人一首カルタ取り大会に参加し、にぎやかな雰囲気の中で百人一首の面白さに触れた。午後には、生徒の有志から成る百人一首実行委員会による「百人一首○×クイズ大会」も行われた。
1年生の生徒の一人は「百人一首は初めて。難しかったけれども楽しかった。相手が取ろうとした札を先に取ることができたときがうれしい」と話していた。