茨城県つくば美術館(つくば市吾妻、TEL 029-856-3711)で12月15日~20日、「取手松陽美術科展-十人十色」が開催された。
同展は美術を専門に学ぶ茨城県立取手松陽高等学校美術科(取手市)の作品展で、同科の生徒約80人の油彩画、日本画の絵画、ビジュアルデザイン、クラフトデザイン、彫刻、陶芸、版画、工芸など多彩な作品が並んだ。
会場では美術科の生徒が交代で受付や案内を担当、来場者に自分たちの作品の魅力や特徴を活発に伝えていた。
出品生徒の一人、古山睦さん(3年生)は「一人ひとりの目指すもの、個性を感じてほしい。わたしは友人たちをコミック風なイラストにしたグラフィック作品で出品したが、今だからできる表現にチャレンジした」と話す。
図書館に来たついでに同展に立ち寄ったという男性(52)は「のびのびした若い人たちの感覚が素直に出ていて気持ちがいい。伝え合うことが苦手な世の中で、なんだか気持ちがいい」と感想を述べていた。