つくば市の北条地区で5月6日の夜から連日、つくば青年会議所による炊き出しが1日3回行われている。
同会議所は竜巻災害が起きた6日16時に対策本部を立ち上げ、状況把握を進めると同時に今後の動きと方針を固め、同日夜に炊き出しを開始した。初回は、同市内でレストランを営むクラール・ラジェシュさんがカレー500食を提供、同会議所メンバーとともに配布した。
翌日7日は地元飲食店からの支援も広がり、サンドイッチ300食、にぎりたてのおにぎり500個、ばんどう太郎弁当200個、チャーハン300食、あんかけご飯60食、飲み物等を用意。8日以降はパンやおにぎりのほか、さまざまな弁当、鳥吉の焼き鳥2000本、焼きそば100個、いなりずし300パック、豚汁400食なども。
1週間が過ぎた14日、12時からの炊き出しにも40人を超える行列ができ、その後も多くの人が訪れた。北条地区は歴史があり地元住民のつながりが強い。片付けや高齢のため炊き出し所に来られない人の分も運び配るために、大きな籠やダンボール箱を持って並ぶ人の姿も見られる。
同会議所の木村理事長は「迅速な行動が私たちの利点。目の前で困っている人がいたらどんどん助けていく。地域を元気にするために活動する。その姿勢は変わらない」と話す。「こういう時だからこそおいしいものを、という思いで活動している」とも。
現時点では、炊き出しは17日までを予定。以降は状況を考慮しながら判断していくという。