つくば牡丹園(つくば市若栗、TEL 029-876-3660)で4月26日から、春のボタン、シャクヤクを観賞するイベント「春の庭へ」が開催される。
見どころは、世界でたった一株の貴重なボタン「トリビュート」。園長で花職人の関浩一さんは「十数年前に故橋田亮二日本牡丹協会会長の形見分けとして譲り受けた株で、7年前に初めて開花させることができた新種」と振り返る。
ボタンは、交配に10年、1つの花が完成するまでに30年かかり、開花の成功率は1000分の1。「トリビュート」は約80年前、橋田さんが大学で教鞭(きょうべん)を執る傍らボタンブリーダーとして交配に力を注いでいた中の一株で、時を経て同イベントで花開く。
関さんは「当園には新種のボタンが他にもたくさんあり、その一つ一つに物語がある。ボタンの育て方はもちろん由来や物語の説明もするので、訪れた際には気軽に声を掛けていただきたい」と話す。
開園時間は9時~17時。金曜休園(ゴールデンウイークは開園)。入園料は、大人=800円、子ども=300円。5月26日まで。