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椅子を貸し出し居場所を提供 「みんなのイス」でにぎわいづくり

「みんなのイス」を使ったイベント 写真提供=島袋典子さん

「みんなのイス」を使ったイベント 写真提供=島袋典子さん

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 つくばの魅力に触れられるイベントを紹介する「つくばスタイル縁日」(10月~12月)で出店者に椅子を貸し出す取り組み「みんなのイス」が行われている。マルシェなどのイベントで椅子を貸し出すことは珍しい。

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 「つくばスタイル縁日」とは別で2002年に始まったというこの取り組みは、プレイスメイキングの専門家で筑波大准教授の渡和由さんと「つくばスタイル縁日実行委員会」世話人の島袋典子さんが企画した。イベントを行っても座る場所がなく楽しめないという状況を少しでも変えようとスタート。「人を呼びたいならまず居場所=座る場所を作ることから」と島袋さんは話す。「皆さんが使って、皆さんのおもてなしに使うことで、お客さんの居場所をつくってほしい」というメッセージを込めた。

 参考にしたのはニューヨークの公園「ブライアントパーク」。同園には市民が自由に使える4000脚の椅子がある。そこでまず、200脚を自己負担で購入。以降、口コミなどで椅子の存在を知った近隣の自治体などに貸し出している。ブライアントパークの椅子は鉄製ではなく木製で温かみがある。「みんなのイス」もそれに倣い木製の椅子を使う。

 つくばスタイル縁日の期間が終了しても「みんなのイス」の貸し出しは通年で行っている。「日常的にこれらの椅子がまちで使われることが目標」と渡さんは話す。

 申し込みはホームページで受け付けている。

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