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つくばで全盲の学生がマッサージ治療院開業支援呼び掛け 「街に訪れるきっかけを」

筑波技術大学4年生の沢田和也さん

筑波技術大学4年生の沢田和也さん

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 筑波技術大学4年生の沢田和也さんが現在、つくば駅前にマッサージ治療院を開くための支援者を募集している。

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 あん摩マッサージ指圧師の資格を持つ沢田さんは「全盲で生まれると、キャリアがマッサージ系かプログラミング系かという2択になる場合が多いが、だからといってマッサージの道を選んだわけではない。自分自身がマッサージを受けたときに、いいなと思った。ほかの人にもそんな気持ちになってほしいと目指し始めた」と話す。

 既に地元石川県で国家資格を得ていたが、「さらなる技術向上と、人とのコミュニケーションなど、開業に必要なたくさんの経験を積みたい」と2018(平成30)年、視覚障がい者と聴覚障がい者であることが入学条件である同大学に編入した。

 沢田さんは「自ら患者を訪問し、施術もできるが商店のある街の中でやるということにこだわりたい」と話す。同大学では施術を市民向けに行う日があり、「常連さんが、マッサージを重ねるごとに元気になっていく。最初はコミュニケーションに慣れないこともあったが、徐々に打ち解け、『マッサージの日は大学の食堂で食事をするのが楽しみになった』との声も聞かれるようになった」と話す。

 沢田さんは現在、クラウドファンディングサイト「Readyfor」でプロジェクトを立ち上げ、「まちなか治療院」開業のための資金支援者を募っている。「単なる治療院ではなく、外出が困難な高齢者が元気になり、ついでに町で買い物をするような循環を生みたい。マッサージをきっかけに、患者だけでなく施術者同士も交流できるような、コミュニケーション創出の場になれば」と意気込む。

 支援募集は6月28日まで。

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