3ピースバンド「灰色ロジック」が初の全国流通盤となるサードミニアルバム「生活の柄」を9月18日、リリースした。シングル「知らない街」を含む8曲入り。
2013(平成25)年に結成し、つくばを中心に活動する。メンバーの入れ替わりがあったが、2016(平成28)年にギターボーカルの半田修土さん、ベースの張替和輝さん、ドラムの深谷雅博さんという現在の3ピース構成になった。
今回のアルバムでは挑戦がたくさんあるという。「シンプルに歌を聴いてもらえるように。3ピースでやっている価値を出したい」と、ギターの音数などを減らした。「編曲だけでなく、歌詞もレコーディング中に変更した。そんなことは初めて。ポジティブな変化や試行錯誤が詰まっている」と半田さん。深谷さんは「行き当たりばったり、手探りで作り上げた。3人の人となりが音に乗っていたらいいな」と話す。
全国で流通されることについて「もちろんうれしかったが、やっとか、とほっとした気持ちが大きかった」と半田さん。「もっと先に進んでいきたい」と話す。
アルバム名はフォークシンガー高田渡の同名楽曲をオマージュした。「リード曲『生活の空』は、高田さんを意識して名付けた。ならばアルバムは『柄』にしようと思った」という。「生活に寄り添う楽曲」と評価されるが、「このアルバムに関してはどんな時に聴くとしっくりくるのか自分の中で定まっていない」と笑う。「朝や夜、楽しい時や悲しい時など、自分でも試している。さまざまなシチュエーションで聴いてみてほしい」とも。
つくばで活動を続けるのは「住んでいる町や、お世話になっているライブハウスやお店からもらうものがたくさんあるから」と言い、10月13日には、TSUTAYALALAガーデンつくば店(つくば市小野崎)でアルバム発売記念のフリーライブを開催する。現在行っているツアーの最後は、拠点としているライブハウスPARKDINER(つくば市大角豆)。「ツアーの最後は帰ってくる場所であるつくばで」と深谷さん。
「たくさんの人に知ってもらって、ライブにも来てもらいたい。足を運んでもらえるきっかけになる音源になった。つくばの人にもぜひ聞いてほしい」と力を込める。
価格は1,856円(税別)。