古民家の利活用を促進する「いばらき古民家セミナー~古民家を活かし、古民家を楽しむ~」が11月30日、真壁伝承館(桜川市真壁町)で開催される。主催は茨城県地域振興課。
当日は3部で構成され、第1部は富山で「職人に弟子入りできる古民家宿(BED AND CRAFT)」をプロデュースする山川智嗣さんによる「古民家を活用したまちづくり~観光客と職人の付き合い方~」と題した講演会。第2部は県内の古民家活用の事例を3つ紹介する。第3部では「古民家カフェ」と称し、テーマ別に3つの部屋を用意。建築の専門家にリノベーションについて質問ができ、資金周りについて筑波銀行の相談員にも相談できる。
茨城県地域振興課の担当者は「特に第3部の『古民家カフェ』では、具体的にどのように活用すればいいかなども相談できるように3部を設けた。古民家のリフォーム方法や、お金はどうすればいいかといったことを専門家に話せる」と言う。「もちろん古民家がただ好きだ、という人が参加できるように間口を広げている。セミナーを聞いて終わりではなく、次の一歩を踏み出すきっかけになれば」と話す。
「県内でも空き家が増えつつあるが、茨城の魅力の一つが里山の風景。過疎化していく中で空き家になってしまったり、取り壊されたりすることもあるが、一方でそのように古民家が似合う景観を持つ地域もたくさんある。古民家を地域資源と捉え直し、活用できないか」と、同セミナーを開催することに。「カフェや宿泊施設として活用されている事例があるが、各オーナーに話を聞く中で、横のつながりはほとんどないと知った。ツアーや古民家巡りのように周遊して魅力を付け加えられるなど可能性は十分にある」と意気込む。
申し込みは11月15日まで。参加無料。