つくばで起業し、活動する8人が「つくばの起業家でおうち時間を応援!」プロジェクトを発足。「おうちでできる楽しく役立つ学びの時間」をテーマに、健康、お金、食、片付けなどのテーマで親子や家族向けの動画コンテンツを1日1本以上発信している。
各コンテンツの対象は小学生くらいまでの子どもがいる家族。小学生向けのお金の講座、家事の合間にできるエクササイズや、整理収納アドバイスなど、内容はさまざま。「できるだけかぶらないように、バラエティーの豊かさを心掛けた」と発起人である食育教室ふくふく主宰の岡富陽子さん。「通常なら有料で教えている内容を、無料で楽しめる絶好の機会」と力を込める。各動画はブログサービスの「ノート」で展開している。
岡富さんは2014(平成26)年から「料理を通して子どもの自己肯定感を成長させたい」と、同教室を開始。新型コロナウイルス感染が拡大する中、自身のクラスも休講を決めた。「普段は教室でやっている内容をオンラインでも提供できないかと考えていた」と言い、親交のあったピラティス講師である笹本綾子さんも全てのレッスンがキャンセルになったという事態を受け、「一人ではなく、みんなでやってみたい」と声を掛けた。岡富さんは「ほかにも一緒にできるのではと思い浮かんだ人に声を掛けると、7人全員がすぐに快諾してくれた」と振り返る。
反響について、「まだ始めたばかりだが、教室を主宰している人から『自分もやってみようと思った』とメッセージをもらえてうれしかった」と話す。各動画について、「今回初めて動画にチャレンジする人もいる」といい、中には中学生の息子に動画編集を頼む人もいるという。「それぞれ楽しくやれている」とほほ笑む。
「仕事が少なくなり、やることがなくなることで不安になる人も多い。誰かの役に立てると勇気が出る」と言い、「企画側が元気をもらっている。新しいチャレンジのきっかけになれば」と語る。ゴールデンウイークまで続けるとしているが、休校期間の延長などで柔軟に変更していく予定。