つくば美術館(つくば市吾妻2)で現在開催されている、筑波大学の芸術専門学群の学生たちによる卒業制作展・修了制作展が好評だ。
毎年恒例となっている同展。作品はもちろん、企画から会場設営、運営までを全て学生が担当しているのが特徴で、今年は総勢66人の作品を展示する。学生たちの最後の展示ともあり、平日でも会場はにぎわいを見せ、300人以上の来場者が訪れる日もあったという。
運営の統括を務める内奈都美さんは「卒業後は、在学中に携わった芸術とは関係のない進路へ進む学生も多い。ほとんどの学生にとって最初で最後の作品展示になるので、制作者にとっても、見てくださる方にとっても特別な展示。今の筑波大の芸術がぎっしりと詰まった空間になっている。学生たちの集大成をぜひ感じ取ってもらいたい」と話す。
会場では学生たちが会場案内も行い、展示の裏話や制作者目線で解説している。
「開催期間後に作品を生で見ることはできなくなるが、学生向けに作品集が発行される。過去に展示された作品集も含めて、筑波大の学祭などで目にしてもらえる時もあるかもしれない。その年その年で会場の雰囲気が違うので、そうしたところもご覧いただければ」とも。
期間中は3部構成で作品を入れ替え、22日~28日の最終期間中は博士前期課程芸術専攻の修了作品を展示する。
開館時間は9時30分~17時。入場無料。2月28日まで。