物理グッズブランド「粒や」が6月16日、居酒屋「海鮮や辰海」(つくば市松野木)で開かれるマルシェイベント「辰海まるしぇ」に初出店する。
同ブランドは「総合研究大学院大学高エネルギー加速器科学研究科」(茨城県つくば市)で素粒子物理学を学ぶ青木優美さんが、2019年2月に立ち上げた。最初は化学を専攻していたが、「ものの根本は何か」という興味があり、素粒子物理学の道へ進んだ青木さん。「原子の性質は何でできるのか、もっと細かく見ていくと素粒子にたどり着いた」と言う。
ブランド立ち上げのきっかけについて、「もともと化学式をモチーフにしたアクセサリーが好きだった。化学グッズは何種類もあり、広まっているのに物理でそういったものがないなと思い、作ってみた」と話す。物理学においては基礎となる「マクスウェル方程式」をプリントしたマスキングテープ(880円+送料)や素粒子測定器のiPhoneカバー(2000円+送料)など、これまでに5種類のグッズを製作した。
インターネットでのみ販売していたが、地域の出店者が集まる同マルシェで初の対面販売を行う。「物理になじみのない方にも手に取ってほしい」と、グッズに関連する方程式の意味などを「物理が専門外の方にも説明できるよう練習している」と青木さん。
「手に取りやすい価格帯のグッズから製作しており、特にマスキングテープが好評。物理学専攻の学生には、授業のカンペにどうぞ、とおすすめしている」と笑顔を見せる。
開催時間は10時~16時。入場無料。