コーヒー豆の焙煎(ばいせん)所「もっくん珈琲(コーヒー)」(つくば市大曾根)が5月9日、オープンした。
店主の川村葉月さんは「もっくんカフェ」として2008(平成20)年から移動販売を続けてきた。店舗を持ったこともあったが、この数年はイベント出店などに専念。昨年つくばで行われた「つくばコーヒーフェスティバル」の実行委員を務めたことを機に、「ただコーヒーを提供するたけでなく、自家焙煎の豆を使いたい」という思いが芽生えた。
子育てとの兼ね合いもあり、「長男の学区内で出店できれば」と物件を探し、今年5月9日に自家焙煎の豆とコーヒーをテークアウト販売する同店をオープンした。
開店から2週間たち、「長男が友達を呼んで2階で遊んでいたり、女の子が『お母さんのために下見に来た』と言って遊びに来たりと、地域の方に喜んでもらえている。当初の想像を超え、焙煎所というだけでなく『みんなの場所』になってきた」と川村さん。
8~10畳の部屋が2つある2階や店の前のガーデンを「みんなの憩いの場にできれば」と、28日からクラウドファンディングによる資金調達を始めた。「個人的な理由ではなく、もっくん珈琲という場が公共的な、みんなや地域活動のためになるならやってみたい」という思いから、踏み切ったという。
川村さんは「まちの児童館のような、子どもたちが集まって学べるようなスペースにもしていきたい。本棚を設置し、図鑑をそろえて、教育的な要素も取り入れ、子どもたちに『世界は面白いんだぞ』と伝えられるような空間にしていきたい」と意気込む。
営業時間は10時~18時。土曜・日曜・祝日定休。集めた資金は空調やガーデンの安全柵を設置するなどの整備に使う予定。募集期間は6月28日まで。