オーガニックの地野菜と発酵調味料を使う「森と海のおべんとう」が9月30日から筑波ハム陣屋内(つくば市学園の森3)で日替わり弁当を販売する。
主催は発酵料理人の宮崎絵美さん。メニューは8種類のおかずの日替わり弁当(850円)と4種のおかずの総菜セット(800円)。「大切にしているのはつくばの有機野菜や発酵調味料を使うことや、彩り豊かであること」と宮崎さん。「その土地で生まれた季節のものを食べるのが大事。五感を使って食べられる楽しい弁当にしたい」とも。
宮崎さんは今年3月につくばに移住した。「つくばは自然と街のバランスがよい地域だと思う」と言い、「地元産の有機野菜の値段も高くない。何より会いに行ける距離に生産者がいてコミュニケーションがしやすいことが、料理をする者としては一番幸せ」とほほ笑む。近い将来には料理の仕事で独立したい、どんな方法がよいかと考えていたところ、「生産者との出会いで現実的になった。つくばには忙しい人や食にこだわる人の存在が多いと思い、手に取りやすい弁当にしようと決めた」と振り返る。
宮崎さんは広告代理店に勤めていたが体調を崩したことがきっかけで料理や健康の大切さに気が付いたという。千葉県で自給自足の生活を1年経験し、その後料理家のアシスタントやカフェでの調理補助を経て独立。会社を辞めてから食に関わり続けてきたが「勉強のようになると食べ物のことをポジティブに考えられない。楽しくておいしいとみんなが喜んでくれるし、そういったものを作らない限り食の魅力は得られない」と彩り豊かで目でも楽しめる弁当作りを心掛ける。
総菜セットも用意する。「毎日料理を作らなければというプレッシャーをなくしたい。コロナ禍で自炊の機会が増えたかもしれないが、その分料理が大変になったという声も聞く。お母さんの弁当を開ける瞬間のどきどきもいつの間にか少なくなっているようにも感じる。今日は何を食べられるだろうとわくわくしてもらい、食べることは楽しいと感じてもらいたい」と意気込む。
営業日は水曜~金曜。営業時間は11時~17時(総菜セットは14時~)。電話(090-4379-8646)とインスタグラムで予約を受付ける。