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つくばで芸術を楽しむ2週間 「山とまちをつなぐアートを」

会場の一つであるゲストハウス「旧小林邸ひととき」で、実行委員長の野堀真哉さん(右)と実行委員の山中周子さん(左)

会場の一つであるゲストハウス「旧小林邸ひととき」で、実行委員長の野堀真哉さん(右)と実行委員の山中周子さん(左)

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※緊急事態宣言延長のため、同イベントは延期となっている。

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 茨城県南で最大級のアートイベント「つくばアートサイクルプロジェクト」が9月14日から開催される。

 筑波山ゲストハウス「旧小林邸ひととき」や「神郡石倉シテン」「筑波山温泉江戸屋」といった南麓を中心とした筑波山エリア、つくば美術館やつくばセンタービルなどがあるセンター地区、研究学園地区のショッピングモール「イーアスつくば」内のサイバーダインスタジオと3つのエリアで展示を行う。参加する作家は35組。「このイベントを目的にするというより、ゲストハウスや街なかなど、地域の文化や歴史ある施設を訪ねながらアートに出合う場にしていきたい」と実行委員の山中周子さん。

 テーマは「アントロポセン-分岐点を超えた景色」。アントロポセン(人新世)は人類が地球の生態系や気候などに影響を及ぼすようになった時代のこと。「まさに私たちその時代に生きている」と感じ、「つくばらしいテーマでは」と思ったという。「学園都市と昔からの地域は物理的にも精神的にも距離を感じる。それぞれのつくばの景色を、アートを通して改めて見つめる機会になれれば」と話す。

 山中さんは現代美術を扱うキュレーター。「現代美術を身近にしたい」という思いでつくば市内での展示企画を行ってきた。筑波山地域でゲストハウスを運営する野堀真哉さんと出会い、「山とまちをつなぐアート展を」と意気投合し同イベント立ち上げにつながった。山中さんは「現代アートは作家の表現を通して時代を写すもの。見た目や技巧だけの問題ではなく、作家が何を考えて作ったのかという点が重要」と話す。「つくばの中心部では現代美術を見る機会が少ない。今を生きている若者がたくさんいるまちで現代アートに触れる機会を提供したい」とも。

 同イベントの特徴を「現在国内外で活躍している作家がそろっているだけでなく、地域性やそれぞれの会場に合わせた地域性や場所性を大切に企画している」と力を込める。例えば、サイバーダインスタジオ内はすでにあるサイバーダイン社の展示を生かし、そこに現代アートを置く。「つくばが象徴される一つの場所性を生かし、現代アートを見せたい」と話し、「景色だけ、作品だけを見るのではなく、各会場のもつ特徴とアートの調和や不調和も楽しんでほしい」と呼び掛ける。目標来場者数は1万人。「回遊性を持たせている。気になる空間には会期中に何度も行き来してほしい」と意気込む。

 入場パスポートは1,500円。クラウドファンディングで販売している。9月26日まで。

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