筑波大生が立ち上げたスキンケアブランド「Yosuga(ヨスガ)」が12月21日、第1弾プロダクトである肌着「Yosuga wear(ヨスガウェア)」の販売を始めた。
筑波大4年生の青田空さんが今年5月に立ち上げた同ブランド。「着るスキンケア」として男性向けの半袖と長袖の2種類の肌着を開発した。青田さんによると、敏感肌にも優しく着心地がよいことが特長。生地は綿と化繊のハイブリッドで、「シルクのような触り心地を実現した」という。肌に当たる面は綿を用いて着心地を担保し、表面にはポリウレタンを使用。間にポリウレタンが入り伸縮性を持たせ体にフィットさせる3層構造となっている。静電気防止やUVカットの効果もあるという。
化学繊維の衣類は静電気が起こり、肌が乾燥するため敏感肌の人には向かない。「綿100%のものを選ぶと速乾性や伸縮性、耐久性といった機能を諦めなくてはならない」と青田さん。理想の素材を探す中で栃木県の小林縫製工業が開発した生地に出合った。「工場に電話で連絡し、すぐに現地を訪ねて作りたい製品をプレゼンした。理解してもらえ、快く協力してもらえることになった」と話す。
青田さんが起業を考え始めたのは中学生の頃。「父に自分で考えて行動するようにと教えられてきた。それがずっと心にあり、起業を志した」という。自身も幼少期からアトピー性皮膚炎であり、「他人よりも敏感肌のケアについて考えてきた。これからもずっと考え続けること」と言い、「化粧品ブランドは顔用が多いがアトピーを持つ人は体全体が乾燥しやすい。顔だけでなく広く体全体をケアできて、毎日身に着けるものとして肌着を作った」と語る。ブランドコンセプトを「(デイリー)ライフ(スキン)ケア」とし、来年にはボディクリームを販売する予定。
「敏感肌は化粧品だけではなく、生活全体でケアできる。これからも日常に密着した製品を多くの人に届けたい」と意気込む。
Makuakeで1月21日まで販売中。