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つくばで「防災テックチャレンジ」 課題解決に「メイカー」の力を

Tsukuba Mini Maker Faire2020での「防災」セッションの様子。防災科学技術研究所理事長の林春男さんとつくば市長の五十嵐立青さん

Tsukuba Mini Maker Faire2020での「防災」セッションの様子。防災科学技術研究所理事長の林春男さんとつくば市長の五十嵐立青さん

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 防災課題の解決を目的とした公募プログラム「防災テックチャレンジ」が現在、開催されている。

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 研究機関・行政の専門家が解決したい防災課題を提示し、その解決手法を募集する。今年2月に開かれた「Tsukuba Mini Maker Faire(メイカーフェア)2020」の「防災」セッションの際、プログラムの内容が発表され、メイカーフェアを主体とするTMMF実行委員会が主催する。作り手である「メイカー」たちのアイデアや技術を防災に応用することが目的。

 実際に稼働するプロトタイプを作り、動く様子を1分以内の動画に収め提出するプロトタイプ部門と、解決手法のアイデアを考え、B3用紙1枚に描き提出するアイデア部門がある。それぞれ事前に発表されている、具体的な災害時における課題からテーマを選ぶ。「スマホ雨センサーの開発」「自動除雪ロボットの開発」や「避難所のオープンデータ化のためのアプリケーション開発」といった11のテーマと、自由提案の枠を用意。優れた提案には最高50万円の賞金を授与する。

 TMMFプログラム委員長の江渡浩一郎さんは「スポンサーである投資家の孫泰蔵さんと話していた時にメイカーの力を社会課題解決に役立てられる仕組みがあると素晴らしいというアイデアが出た。これを具現化したのが防災テックチャレンジ」と話す。

 江渡さんは「災害といえば現在進行中の、世界規模の感染症への対策が課題になるかと思う」と言い、「今回は従来型の地震や大雨などの災害を対象としているが、課題の中でも『災害発生時等の市民とのコミュニケーション手段の開発』『ホワイトボート記入文書書の自動ドキュメント化・タグ付けアーカイブシステム開発』『持ち運び容易な A0/A1 印刷可能なプリンターとスキャナーの開発』といったものは現状においても共通したテーマでは」とも。「自分で決めた課題での応募も認めているので、自由なアイデアで応募してほしい」と参加を呼び掛ける。

 「この取り組みを通じて、メイカーと防災科研(防災科学技術研究所)の研究者のコラボレーションが実現できるようになれば」と意気込む。

 審査員は防災科研理事長の林春男さん、つくば市長の五十嵐立青さん、ミスルトウ社長の孫泰蔵さん、気象学者の荒木健太郎さん、筑波大学の中川磨さんなど。

 募集期間は6月30日まで(郵送の場合は消印有効)。審査結果の発表は8月の予定。

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