筑波山の麓・神郡地区で3月4日、「いばらき旅のカフェ」が開催され、多くの参加者が筑波山の神秘性と人の魅力に触れた。開催は7回目。
当日行われた舞台公演では、神郡をホームグラウンドとし知的ハンディキャップのある人と共同生活をしながらアートや演劇活動などを行っている「自然生(じねんじょ)クラブ」が「創作田楽舞」「劇場版神郡ミステリーツアー」を演じた。
主催する「時の広告社」(水戸市)の山本哲士さんは「『創作田楽舞』では優雅で崇高な迫力ある舞に感銘を受けた。田を耕し自らをありのままに表現して生きている彼らの舞は力強く美しかった」と振り返る。
「劇場版」は劇団百景社演出家の志賀亮史さんが演出した作品。神郡に潜む妖怪を紹介しながら町を歩くストーリーで、登場する妖怪の姿に会場からは終始笑い声が絶えなかった。
トークセッションでは、自然生クラブで生産された材料で作った料理を食べながら神郡の魅力について語り合い、「ありのままの神郡とその魅力をもっと伝えたい」という思いと、共有する難しさについて話し合われた。
山本さんは「人を夢中にする美しさとエネルギーのある舞やアート。人間っていいなと素直に感じられるイベントだった。もっと多くの人に知ってほしい」と話す。