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手織工房「atelierゴーシュ」が2周年 「0から1を生み出す喜び」伝える

工房の様子

工房の様子

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 手織り体験ができる自宅兼工房「atlierゴーシュ」(つくば市並木)が、7月25日で2周年を迎えた。主宰は酒寄剛史さん。

2周年記念に作成したフライヤ

 同工房では、一日や半日の手織り体験だけでなく、何度も通える月額会員の制度がある。「自由に手織りを楽しんでもらう」ため、カリキュラムは特に設けていない。工房内にはさまざまな糸が並び、好きな糸を選んで織物を作れる。2周年を迎え「畳織りでベルトをつくってみよう!」といった体験メニューと、フライヤーを用意した。

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 「節目ではあるが、セールやキャンペーンで楽しんでもらうのではなく、織りたい気持ちが少しでもある人に見つけてもらいたい」と、「体験の幅を増やし、伝えたいことをグラフィックにデザインした」と酒寄さん。

 酒寄さんはつくば市出身。飲食店勤務などを経て、手織りに出合い、技術や伝え方を学んだ。自身で工房を持つのは初めて。「土に近い暮らしをしたい」と開いた自宅兼工房には畑やブランコがある。工房には、手織りができる機会を求め、つくばに限らず、水戸や都内などから訪ねてくる人もいるという。「織り物を求める人は、波長が合う人が多い」といい、「織り物は食べ物とは違い、生きていく上での必需品ではない。だからこそ、ここで出会う人とは価値観が共有できている感覚がある」と話す。

 手織りを伝える上で大事にしているのは「0から1が生まれる瞬間」と話す。手織り体験の方には「まずは技術を指導するのではなく、作りたいものを自由に作れるという気持ちを促す」。

 屋号の「ゴーシュ」は、不器用という意味のフランス語が由来。「個人的には、織り物の技術を追求するのも好き。どうしてこうなるのか、どんな仕組みなのか知ることも大切」とした上で、「まずは手織りの間口を広げたい。不器用でも大丈夫。自分がこの糸や色の組み合わせが好きだと思う気持ちや、やってみたいという気持ち」を主体にものづくりをする楽しさや、良いと思ったことを良いと言うこと。そういった当たり前を、織り物を通して伝えたい」という思いを込めた。

 「3年目は、織り物ももちろんだが、畑も充実させたい。会員さんや訪れる人にとって、手織りだけでなくここに来ること自体が体験になるような場にしていければ」と意気込む。

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