東日本大震災後、福島県からの避難者を受け入れ支援してきたつくば市内の避難所が4月17日、全て閉鎖された。
最多時、洞峰公園319人、つくば国際会議場225人の避難者を受け入れ。同市、社会福祉協議会、市内各企業、市内ボランティア団体とボランティア登録者などが協力し運営に当たってきた。
食事の運営を担当し33日間炊き出しを行ってきた「つくば青年会議所(つくばJC)」の神谷理事長は「飲食店・食料品販売を営む企業からの支援が県内外から寄せられ、栄養バランスの取れた温かい食事を提供することができ感謝している」と振り返る。「近隣住民や学生ボランティアが毎日サポートしてくれた。避難してきた人たちも積極的に手伝いに参加し、炊き出しなどを通じて避難所の雰囲気が明るくなった」とも。
4月15日には桐峰公園の夜桜で花見を行い皆で復興を誓い合った。
避難所を離れる人からは「つくばJCありがとう」の声が。「「新たな一歩を踏み出すのはうれしい。だが、別れは寂しい」との声も。
「避難所では『思いやりの心』を共有できた。小さなことから少しずつ、日本の復興に向けてこれからも尽力していきたい」と神谷理事長。同会議所は今後も、「つくばに本気!己を律する事で街が変わる!」をスローガンに活動を続けていく。