筑波山ろくで6月5日、産業技術総合研究所「ジオネットワークつくば」主催の野外観察会が行われる。研究者と地域の中学生が小型気象観測ロボット「フィールドサーバ」を組み立てて設置し、実際に動作させてデータ取得を試みる。
同研究所は、市民と研究機関を結ぶ新たなネットワークとして2008年に発足。つくば市に数多くある教育・研究機関が互いに連携して啓発し合い、地球環境の改善・保全意識をつくば近隣地域に広めようとさまざまな活動を行っている。
今回登場する「フィールドサーバ」は農研機構中央農研の平藤雅之さんが開発した気象観測ネットワークロボット。もともとはスペースコロニーにおける植物栽培監視ロボットとして開発されたもの。地上に「降りた」現在は、遠隔地の屋外環境をカメラとセンサでモニタリングし無線ネットワークで微気象データを提供し、農産の分野で活躍している。
ジオネットワークつくば事務局の古川竜太さんは「自然と科学技術の調和するつくば市でフィールドサーバの可能性は無限大。ミカンの花咲く筑波山ろくでぜひ体験してみては」と話す。
当日の案内人は、産業技術総合研究機構フィールドモニタリング研究チームの平藤雅之さんが務める。雨天の場合はつくば市内のカフェでの説明会となる。
参加無料。参加資格は中学生以上で、定員2は0人。サイトなどで申し込みを受け付けている。