TXつくば「みどりの駅」近くの宅地一体型民有緑地の古民家「幸田庵」(つくば市萱丸地区)で、1月23日、「古民家のいえづくりワークショップ」が開かれた。
古民家を移築・再生し、将来のまちづくりにつなげることを目的に開く同ワークショップは3回目。これまでに、土壁の基礎となる竹割りと小舞かき、土壁塗り体験を実施し、その後左官職人による中塗りの工程を終え、今回は「三和土(たたき)」を作った。
三和土とは、土・石灰・にがりを混ぜ合わせた土をたたき固めた土間のこと。主催する里山建築研究所の阿部有希さんは「3種の材料を混ぜ合わせることから『三和土』と書き、たたいて仕上げるので『たたき』と読む。」と話す。「泥んこになって体験した参加者から『家づくりは楽しい』と言ってもらえた」とも。
完成した「幸田庵」は貸し民家として提供するため、2月11・12日には「見学会」を開催。これまでのワークショップの成果と、土壁の蔵ならではの通し柱や松の梁組みを見ることができるほか、講演会・懇談会も予定する。
見学会の開催時間は10時~15時。講演会「日本の民家の変遷とこれからの木の家づくり」は11日13時~14時、懇談会は11日14時~15時。問い合わせは、里山建築研究所(TEL 090-1427-9695)まで。