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つくばで「ミツバチサミット」 研究発表から絵本まで「堅苦しくなく参加を」

ミツバチサミット実行委員長でハチの専門家横井智之さん

ミツバチサミット実行委員長でハチの専門家横井智之さん

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 ミツバチや蜂蜜をテーマにした「ミツバチサミット2019」がつくば国際会議場(つくば市竹園2)で12月13日~15日に開催される。今年で2回目。

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 「子どもから大人、一般の方から専門家や養蜂家といったさまざまな人に楽しんでもらえるようテーマを広げた」と実行委員長の横井智之さん。入場無料エリアの「はちみつマルシェ」では、蜂蜜酒(ミード)の試飲や蜂蜜の試食を用意。ミツバチや昆虫などの絵本から専門書、紅茶などの販売も行う。有料エリアは4区分あり、子ども向けのブース「キッズ」、ミツロウワークショップなどの「フェスタ」、研究者や専門家のシンポジウムやポスターセッションが見られる「サイエンス」、農家や養蜂家の情報をまとめた「プロフェッショナル」と多岐にわたるプログラムとなっている。

 「ミツバチや蜂蜜をテーマに広く扱ったイベントは多くなく、前回は『ないなら取りあえずやってみよう』という勢いで企画した」と振り返る。専門家だけでなく、専門知識がなくとも参加できる企画が多いことについて、「研究者は学会で発表するだけで終わることもある。このような場がきっかけで世界が広がれば。普段は人前に出ることが少ない農家や養蜂家にとってもいい機会になってほしい」とさまざまな層の参加に期待を寄せる。無料のエリアもあり、「堅苦しく思わずに参加できるようにした」とも。

 2017(平成29)年の前回会場は筑波大学キャンパス内だったが、今年は規模を拡大しつくば駅近くで開催。「より足を運びやすくなったのでは」と横井さん。イベント開催前に、市内のイベントともコラボレーション。筑波実験植物園(つくば市天久保)ではミツバチや花の関連ブースが楽しめる。同じ週末につくば駅前で行われるイベント「ランタンアート」や「絵本やなずな」といった地域との連携もあり、「つくばの人や施設と共に、イベントを盛り上げられれば」と話す。

 横井さん自身の研究対象は蜂蜜を作るミツバチではなく、マルハナバチ。「一般的にはマイナーかもしれないが、ピーターラビットの絵本などにも登場する。身近なものからハチと人のつながりも感じてもらいたい」と話し、「実際のハチと花を取り巻く世界がどうなっているのか、『なるほど、そういうことか』といった発見に触れる機会になれば。たくさんの方に参加してほしい」と呼び掛ける。

 開催時間は13日12時~18時、14日9時30分~17時30分、15日9時30分~12時30分。入場料は3日券=3,000円、1日券=1,500円、高校生以下無料。

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