筑波宇宙センター(つくば市千現2)で昨年3月から行われている、宇宙飛行士が実際に訓練を行っていた施設を使った一般者向けのの模擬訓練・体験の累計入場者数が昨年12月で5千人を突破した。
一般体験では、若田光一さんや野口聡一さんら日本の宇宙飛行士が実際に訓練したセンター内の施設で、閉鎖環境適応模擬訓練、船外活動模擬訓練、緊急対処模擬訓練、宇宙ローバー操作模擬体験、ロボットアーム操作体験などが行えるもの。親子連れでの体験のほか、修学旅行や地域の学習研修などでの活用があった。
体験希望者はオレンジ色の飛行服に着替えて参加する。スタッフの指示や説明を受けながらプログラムを進行。船外活動模擬訓練や緊急対処模擬訓練などでは参加者同士が共同作業を行うこともあり、チームワークやコミュニケーションを学ぶ場にもなっているという。
この事業は筑波宇宙センターが、施設を有効に活用しながら多くの人たちに宇宙を身近に感じてもらおうと、小型衛星の開発、宇宙ステーション関連の試験設備の運用など先端技術サービスを手がけるエイ・イー・エス(本社=東京都中央区)が企画、運営する。
同社の布田武士さんは「宇宙飛行士たちが実際に訓練をしたこれらの施設で訓練体験してもらうことで、宇宙をより身近に感じる機会になればと思う」と話す。
体験希望者は2週間前までに、エイ・イー・エスつくば事業所(竹園1、TEL 029-855-2014)まで申し込みが必要。利用料金は2,100円~3,150円(体験訓練数による)。同伴者は525円。活動時間は約1時間20分~2時間50分。