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つくばで先行上映、映画「ある町の高い煙突」 「若い世代にも知ってほしい」

松村克弥監督と、平林孫作役の城之内正明さん

松村克弥監督と、平林孫作役の城之内正明さん

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 日立鉱山の煙害問題を基にした映画「ある町の高い煙突」が6月14日から、シネプレックスつくば(つくば市下原)で全国に先駆け先行上映される。

 本作は松村克弥監督の「天心」「サクラ花~桜花最期の特攻~」に続く茨城三部作の3つ目の作品。松村監督自身が「集大成」と語る本作は昭和の文豪、新田次郎の同名小説が原作。

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 松村監督は「当初からこの史実を知っていたわけではない」と話す。日立市で「サクラ花~桜花最後の特攻~」の上映会を行った際、市民から「この作品を映画にしてほしい」と言われ、「初めて原作や煙害問題の存在を知り、日立市民の映画熱にも胸を打たれた」ことが映画化を後押し。

 「原作がまず素晴らしく、企業と地元住民が力を合わせて公害を解決したのは世界でもまれ。事実は映画より奇なりを地で行く奇跡的な物語だと感じた」と言う。モデルとなった煙突は、1993(平成5)年に3分の1が倒壊している。そのため「地元の若者は煙突の存在が気になってはいるだろうが、倒壊しても残されている意味を知らないことが多い。埋もれた歴史を知ってほしい」と言い、「小難しくなく、娯楽作品として若い世代にも楽しんでほしい」と語る。

 平林孫作役の城之内正明さんは「茨城出身だが、この史実は全く知らなかった。こんな風に原作に出合えてうれしい」と話す。自身の役については「トラブルメーカー的な役割だが、そうは思わず演じた。今まで同監督の作品に出演してきたが、こんなに感情の流れが描かれた役は初めて。演じかいがあった」と話す。

 「扱っているテーマは環境問題といった大きなもの。日本だけでなく世界にも通ずるものがあると信じている。世界の映画祭にも出品していきたい。まずは日本での上映100館を目指したい」と意気込みを語る

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