つくば道沿いで現在、筑波山神社の「御座替祭(おざがわりさい)」に合わせた体験イベント「乙女のつくば道」が開催されている。
御座替祭は「春になると里山に来て農作を見守り秋になると山へ帰る」という山の神様をみこしで送り迎えする4月1日に行う筑波山の年中行事。みこしが通る筑波山神社から麓へ通じる道が「つくば道」で、徳川家光が整備したことで知られ歴史ある建物が多く見られる。
「春のつくば道をもっと楽しんでほしい、周辺のレトロな建物やおいしい物をもっと知ってほしい」と、地元店主らが初めて企画した。
つくば道の入り口付近では3月30日から、国の登録有形文化財「矢中の杜」(つくば市北条)で「押し絵・ちりめん細工展・折形礼法展」を開催。4月1日には作品作りを体験できるワークショップも行う。ちりめん細工は12時~、折形礼法は11時~、13時~。
3月31日・4月1日は同文化財地下倉庫で「筑波山麓出張カフェ」を営業。通常は指定日以外は公開していない昭和初期の近代和風建造物内で、多国籍料理を提供する。同日、「ふるいや」と呼ばれる古い町家の店先で、足踏みミシン体験と雑巾や巾着などを作るワークショップも開く。開催時間は10時~15時。
そのほか4月8日までの期間中、「お花見ビューティーウオーキング」「野花を生けるワークショップ」「期間限定カフェ」などを沿道各所でそれぞれ開催する。
企画に携わった木村美希さんは「つくば道は通えば通うほどすてきな発見がある。ウオーキングツアー以外にも、個人的に散歩していただければ」と話す。