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つくばの書店を小中学生がプロデュース コンセプトから棚作り、売り上げ分析も

TSUTAYA LALAガーデンつくば店のフェアの様子

TSUTAYA LALAガーデンつくば店のフェアの様子

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 TSUTAYA LALAガーデンつくば店(つくば市小野崎)が現在、県内在住の小中高校生10人がプロデュースしたフェア「大人よ!子どもたちはこれを読んでほしいのだ!」を展開している。

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 紙の本の売り上げが減っている中で「大人にも子どもにも読書体験を提供する機会になれば」と、同店とアクティブラーニングスクール「KODOキッズステーション」のコラボレーションにより企画した。「親に読んでもらいたい本」「子どもに買ってあげてほしい本」といったカテゴリーを設定し店内の書棚を作った。中学1年生の金子琳穏さんは「紹介するために実際に読んでみた。今までは苦手だった読書が面白いと思えた」と話す。

 選書だけでなく、POPやオブジェなどのデザインも考案しグラフィックソフトなどを使って制作。LEDライトや段ボールなどを駆使し、実際に店舗での装飾も行った。6年生の栗城心結さんは「初めて使うソフトは難しかった。自分がいいと思うものだけでなく、お客さんからどう見えるかについて考えながら棚を作った」と振り返る。

 「子どもだけでここまで考え、手を動かせるとは思わなかった」と店長の小松崎隆浩さん。売り上げ目標も設定しており、実際の売り上げは「好調」だという。子どもたちは毎週店側から送られる売り上げ報告を自主的に分析し、フェアが始まってからも本の種類などを追加したり調整したりして工夫し続けているという。「本を選んで並べて終わりではなく、どう手に取ってもらうか、どんな本が売れるのかも考えている」と驚きを隠さない。

 中学1年生の中川瑛人さんは店舗で実際にフェアの展開を観察し、「お客さんが面白いと言いながら本を手に取っていてうれしかった」と話す。小松崎さんは「子どもたちが本気で考えて大人に向けて考えたフェア。実際に店舗で感じてもらいたい」と呼び掛ける。

 営業時間は10時から22時。フェアは11月30日まで。

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