土浦で「未来への伝言」コンサート-「被爆ピアノ」を演奏、朗読も

コンサートで用いる広島で被爆したピアノ

コンサートで用いる広島で被爆したピアノ

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 65年前に広島で被爆したピアノの音を届けるコンサート「未来への伝言」が8月8日、土浦市民会館(土浦市東真鍋町、TEL 029-822-8891)で開催される。

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 コンサートで用いるピアノは、1945(昭和20)年に広島に原爆が投下された折、爆心地から1.8キロのところにあったもので、原爆投下により爆風で壁にたたきつけられたりガラス片が突き刺さるなどしたりして傷ついていたもの。

 広島市在住のピアノ調律師・矢川光則さんが2005年7月、調律の仕事をする傍ら続けていた『ピアノのリサイクル活動』の中で被爆したピアノに巡り合い、平和を考えるきっかけづくりになれば」と再生活動を開始した。

 今回のコンサートは、人間国宝杵屋巳太郎さん(三味線)、ピアニスト谷川賢作さん、歌手おおたか静流さんのコラボレーションが力強く平和の旋律を奏でるほか、松谷みよ子作「ミサコの被爆ピアノ」を飯島晶子さんが朗読し、土浦第二高校合唱部とクラーク記念高等学校パフォーマンスコースの生徒100人の歌声が加わる。

 出演者を代表して飯島晶子さんは「このピアノの音色、ピアノの生きてきた歩みに感動し、朗読や音楽を通じて平和への祈りを未来へとつなげたいと「被爆ピアノ朗読コンサート」を企画している。
小さな和が少しずつ広がっていけば」と期待を寄せる。

 開演は14時。一般=2,000円、高校生以下=1,000円。申し込みは「未来への伝言」実行委員会(FAX.029-860-8201)まで。

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